みなさん、土作ってますか?
東京はまだ最低気温10℃を切る日もあるので見極めが難しいですが(心配性なので)、今年もお待ちかねの植え替えシーズンがやってきましたね
土の配合をすぐ忘れてしまうので、今回のブログで自分も含め、参考にしている方達のレシピを改めて記録・考察していきます。
Sydney Plant Guyさん
ご存知、巨大アロイドの第一人者ですね。インスタのリールで葉っぱをめちゃくちゃに振っているのは自然の風を再現しているとのこと。本当でしょうか?
恐怖すら覚える植物たちの生長ぶりには土が大きく影響しているはずです。そんな彼のレシピはこちら↓
軽石 30%
ココチップ 30%
パーライト 20%
バークチップ 20%
ココピート 少々
バーミキュライト 少々
プロパゲーションサンド※ 少々
くん炭 少々
※プロパゲーションサンドは詳細はよく分かりませんが、土壌改良剤的なものと思われる。
比率は目分量ですが、基本的にはチップと軽石主体の水はけ重視。そこにたっぷりと栄養を含んだ資材をミックスしている様子。シドニーは年間を通して10℃を切る事も殆どない温暖な気候という事もあり、環境の良さも相まってあの大きさにまで短期間で生長するのでしょう。
My Aroid mix for Monsteras, Philodendron, Anthuriums etc #tutorial - YouTube
Kaylee Ellenさん
イギリスのレアアロイド姉さんです。
さすが園芸大国、間違いの無い最先端の情報が手に入るので要チェックな方。
そんな彼女もかなり分かりやすく土の紹介をしてくれています。↓
バークチップ 25%
ココピート 20%
パーライト 25%
くん炭 10%
ミミズ堆肥 10%
残りの10%はどこいったという感じですが、基本の考え方はSydney Plant Guyさんと変わりありません。こっちの方がより軽量そうですね。ここで注目したいのはミミズ堆肥。室内園芸では有機肥料は敬遠されがちですが、植物のことを考えればそりゃ入れたほうが良いだろうと。無機質な土で小さく固く育てる、という方向性が日本の園芸で最近よく見られますがそれとは真逆。デカくなりすぎても正直困りますが、アロイドを育てるならこういうテンションの方がしっくり来そうです。
A general soil mix for (most) Aroids! - YouTube
tula HOUSE "TROPICAL MIX"
お次はブルックリンの植物屋、tulaで販売されている熱帯植物用のオリジナル培養土を見ていきましょう。
ピートモス 40%
ミミズ堆肥 20%
バーミキュライト 15%
パーライト 15%
マイコリジー※ 10%
※菌類の有機質な土壌改良剤と思われる。
ピートモスが多く、バランス的にもリアルな現地の土を再現している印象です。結構大胆な配合で、乾きが悪そうですがこれはこれで気になる。こうして見ると海外の土は赤玉・鹿沼の出番はあまりなく、養分きつめな感じがしますね。
ねこチップ
今度は、ここ最近グッと露出が増えてきた花森家さんの用土を見ていきましょう。
ココチップ 66%
軽石 33%
今までとは打って変わって、ど直球。これで良いならあれこれ混ぜる意味ないじゃんという、潔さ。まぁ、実際植え込む時にこれにマグァンプひとつまみ入れて、適度に液肥をあげていれば全然良い感じに育つんでしょうね。ただ、気を抜くと即水切れしそう。
僕の土
上記の他、Instagramで日本の園芸家の皆さんが紹介している配合や資材の手に入りやすさ、根張りの良さと乾きすぎない安心感などを参考にした僕の用土は以下の通りです。
ベラボン 40%
赤玉土 30%
鹿沼土 10%
軽石 10%
バーク堆肥 10%
くん炭 少々
赤玉鹿沼軽石の安定感、これにベラボンのハーフ&ハーフが東京の気候においては間違いなさそうです。ベラバンは大きすぎる粒は手で割いてある程度均一なサイズ感にすると植え込みやすいです。
モンステラとかとは特に相性が良い感じで、冬も普通に新芽出してくれていました。
くん炭は土壌改良のスパイスとして必ず入れています。
バーク堆肥は今年から追加しようと思います。このブログを書くために改めて各方面の情報を確認し、やはり堆肥は入れたいなとなりました。
そしてふるいもやっと購入したので、小豆洗いよろしく微塵もしっかり落とした良い用土が出来上がるはずです。春の休日、朝からシャカシャカと土をふるい、軽石を洗う姿を想像すると楽しみでしょうがありません。
あとは赤玉土と鹿沼土、今はヨネヤマで買える小粒をそれぞれ使っていますが、これは硬質に変えた方がやはり良いのか…多肉とかなら排水性にこだわり切るべく、硬質を選択すると思いますがアロイドならそこまで気にしなくても?と思っているのも事実。そして選ぶとしても定番で行くか、それともまだ見ぬ亜流があるのか。
正解があるわけでもないし、効果があったのかどうかも正直分かりづらい、でも100%中身も分かっていて安心できる土で植物を育てたい。このヘルシーな思考が用土作りの基礎。用土の半分はそんな優しさで出来ています。
終わりのない園芸の旅はまだ始まったばかりです。
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