前回の投稿からまた四半期が過ぎてしまいました。
その間にサンシャインらん展や天下一植物界などの植物イベントに足繁く通い、相変わらず散財を繰り返す日々でした。
そういうイベントで見逃せない話といえば、比較的安価でコンパクトな梱包状態という事もあり、手に取りやすいスーパーのほうれん草スタイルでお馴染みの輸入株です。そしてお手軽な分、失敗も多いのは周知の事実かと思います。
僕も例に漏れず南米業者のアンスリウムで痛い目を何度か見ておりますが、全葉ロストして芋だけになっても水苔養生で案外復活するものであり、完全に枯らして廃棄した株は実は一つもありません。
今日はそんな中でも5ヶ月間の養生を経て、奇跡の復活を遂げた一株を紹介したいと思います。
2024/1
サンシャインらん展にてAnthurium papillilaminumの輸入株をまあまあの値段で購入
購入当日は殺虫殺菌剤とメネデールを混ぜた溶液に一晩漬けてました。(この溶液は諸説ありです。メネデールは細菌の餌になり、余計に株にダメージを与える恐れもあります。カルシウムで細胞壁を強化させるなど、細菌対策が最重要と今は考えており、最近はメネデールなどは入れていません)
しかし翌朝見てみると、既に葉柄がだらんと垂れ下がり、葉っぱも水染みのような感じでしなしなになったものが出始めていました。
良い値段で買ったのに、購入翌日で酷い有様。リスクは覚悟の上でしたが、相当凹んだ記憶があります。
泣く泣く根を水苔で巻き、支柱を立てて項垂れた首を固定し、まだマシな葉を残して全密閉養生に入るのでした。(今思うに軟腐病。この段階で全葉を落とし、細菌への処置を徹底して行うべきでした)
全密閉から2日後くらい、まだマシな見た目の葉が少しだけシャキッとしていた。
明らかに危険な状態だが、どう対応したらいいかよく分からず現実を受け入れきれていなかった。
そこから約2週間経過。マシだった葉もすっかりしわしわの無惨な状態。このタイミングで全ての葉を落とし、何も無かった事にする。(プラケースで隔離放置開始)
2024/3
株元から小さな新葉が…
忘れた頃にやってきて歓喜でしたが結局展開せずそのまま枯れてしまいました。
またやり直しですが、一筋の光が見えてきました。
2024/5
また新葉が出てきました。
今度は調子良く展開してくれており、プラケースに収まらなくなりそうだったのでキャビネットに移動。購入から4ヶ月経ち、やっと日の目を浴びた形です。
一度丸裸になった後の復だし大丈夫かなーと信じたいのですが、他の株への感染は少し心配なので様子の変化には常に目を光らせています。(ここが今の知識・経験レベルです)
2024/6
新葉が固まりました。これからの季節、水苔の蒸れリスクをいつも良いアドバイスを頂けるアンスリウムの先生として個人的に尊敬している方から指摘してもらい、用土に植え替えました。
使用した鉢は台湾製のハイスペックプラ鉢、最近こういうテック系の園芸アイテムに若干心が惹かれるのですが、これはまた別の機会にお話出来ればです。
葉は小さくリセットされず、結構いいサイズ。でもちょっとダメージがありますね…あんまり嫌な感じはしませんが、これの理由はよくわからないです。なんとなく光量が強すぎたor湿度不足な感じの痛み方な気がしてます。
このあたりは次の新葉がどうなるかで見極めていきたいと思います。
経過観察は以上です。
正直まだ全然気は抜けなくて、むしろここからが肝心だと思うので注意深く観察していきたいと思います!
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